スロウハイツの神様(上)

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スロウハイツの神様(上)スロウハイツの神様(上)
辻村 深月 (2007/01/12)
講談社
価格:¥ 893 (税込) 1500 円以上国内配送料無料
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猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人事件から10年。筆を折っていたチヨダ・コーキは見事復活し、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせた。しかし謎の少女・加々美莉々亜の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める……。

カスタマーレビュー

口コミ評価・感想好きです
読みはじめからぐんぐん引き込まれるというよりは、人物を知っていくうちに自然と読み進められる感じでした。
狩野のポジションが絶妙ですね。いちばん平凡そうだけど、じつは一番謎の人。飄々としています。
実は上巻を読み終えてもあまりぴんとこなかったんですが、下巻でやられちゃいました。伏線が心地よい作家さんですよね。ピタピタ嵌る感じが私は好きでした。

口コミ評価・感想魅力ある個性とは
若いクリエーター(とその卵)達が住むアパートの風景を描いています。
昨日上巻を読み終えたばかりですが、アパートのオーナーで脚本家の環と、彼女に接する漫画家の卵=狩野の態度が興味深かったです。
アパートの住人は(長野正義と森永すみれを除いて)それぞれ恋愛関係ではない、友人同士なのですが、特に若い女の子で、夢を実現していて、派手でお洒落。だけれども必ずしも人付き合いが得意では無い「環」に接する、若い男の子で、まだ夢を実現していない「狩野」の態度は見習いたい、と言うとなんだか僕自身が情けなくなってしまうのだけれども、「彼のようでありたい。」と感じるところがありました。人の欠点を指摘して「もっと、人には優しくしなきゃ」と言うのは簡単だけれども、軋轢を生むことを承知の上で人に厳しく接する人にそんな事を言うのは無粋ですよね。
環の嘘に気づきながらも、その意図を汲んで、咎めず楽しく過ごす(と言う風景が具体的にこの小説に書かれているわけではないですが)狩野。しかも、それを無自覚に行っている狩野の、ある意味では懐の深さにあこがれを抱いて、上巻を読み終えました。

口コミ評価・感想迷っているのなら
辻村深月さんの小説は全て目を通していますが、今回の作品もまた心にくるものがあります。
思わず登場人物たちが羨ましくなってくるような環境。
何かのオマージュ要素が隠れている気もしないでもないですが、逆にこれぐらいの方が分かりやすくて良いのではないだろうかという感想を持ちました。
またストーリーを読み解く内に露呈される真実、そして未来は、他の作家では味わえない持ち味を存分に出し切っているのではないかとすら思えます。
次に読む本を迷っているようなら、この本を買ったほうがいいです。
損はしませんから。

口コミ評価・感想ていねいな人物描写
ハイツに暮らす若手クリエイタたちの,人間関係や青春の物語ですが,
仲がよく夢も近いがゆえの,それぞれへの感情や心理描写に惹かれます。
特に,成功する仲間を祝いつつ,まだの自分へ焦るを募らせるもどかしさ,
このあたりの心の揺れや,しずかな爆発がとてもていねいに描かれています。
その反面,登場人物のキャラクタが,ありふれたものに感じたことと,
たびたび変わる視点や時間が,ややわかりづらかいのが気になりました。
上巻では大きな動きなどもなく,地味めな印象はぬぐえませんが,
いかにも『なにか起きそう』なラストでしたので,下巻に期待です。

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2007/10/10(水) 07:27:23 | アマゾン:本 書籍 ブック サービス