![]() | 警察官僚ガン闘病ブログ 森實 悟 / 森實 満紀 (2007/05/19) 中経出版 この商品の詳細を見る 京都出身の警察官が昨年5月、末期がんで逝った。36歳だった。がんと闘った日々をブログ(簡易型ホームページ)につづった。抗がん剤の副作用でパソコンのキーボードが打てなくなっても、妻が代わって、病に直面した夫の驚愕(きょうがく)、悔しさ、そして周囲への感謝の思いを記し続けた。ブログは死の2カ月後に更新をやめたが、今も1日数十件の閲覧がある。 |
本書は、若い夫婦が末期ガンとの闘いの日々を綴ったブログを単行本化したものである。
2005年10月、警察庁キャリア官僚として活躍していた森實悟氏は、症例としては極めてめずらしい「小腸ガン」の告知を受けた。非情にもガンはすでに末期と診断された。
当時森實氏は35歳、公私ともに人生の充実期に向かう最中であった。「死ぬまでに何かを残したい」と1回目の手術からひと月後、自らの闘病生活をブログに書き始める。
「痛み」「抗がん剤」「悔しさ」「妻への想い」「友人・同僚への感謝」「診察・診療体制への疑問」「わずかな希望」「慟哭・絶望」そこには、病を冷静に受け止めつつも生と死の狭間で揺れ動く正直な気持ちがあらわれている。また強かった職場復帰への願望は、相次ぐ現場警察官の殉死を憂い、「警職法」の改正私案までしたためさせている。そして病状の悪化後もブログは妻である満紀さんが代筆する形で連日のように更新されていった。
前途洋々の人生に突然襲い掛かった病魔。その現実に正面から向き合った若い夫婦の闘いの日々を通して、愛とは、夫婦とは、生きるとは、そして死とは何かをしみじみと考えさせられる一冊である。
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